“新型ウイルス 北朝鮮軍の活動に影響” 駐韓米軍司令官

“新型ウイルス 北朝鮮軍の活動に影響” 駐韓米軍司令官
韓国に駐留するアメリカ軍の司令官は、北朝鮮がおよそ1か月間、軍の航空機を飛行させていなかったことを明らかにし、新型コロナウイルスの影響で軍の活動が最近まで事実上停止していたとの見方を示しました。
在韓アメリカ軍のエイブラムス司令官は13日、ビデオ会見し、北朝鮮が新型コロナウイルスの感染者は確認されていないと強調していることについて「閉じられた国なので断定はできないが、確実に感染者はいるとみている」と述べ、北朝鮮でも新型コロナウイルスの感染が拡大しているとの認識を示しました。

そして、北朝鮮軍が24日間にわたって航空機を飛行させていなかったことを例に挙げ、「北朝鮮軍はおよそ30日間、基本的に停止していて、ごく最近になって通常の訓練を再開させた」と述べ、新型コロナウイルスの影響で軍の活動が最近まで事実上停止していたとの見方を示しました。

韓国では新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、春の米韓合同軍事演習が延期されたほか、国防総省は13日からアメリカ軍の兵士らに対し、韓国への往来を60日間制限する措置をとるなど、即応態勢への影響が懸念されています。

これについて、エイブラムス司令官は「韓国を守るために今夜にも戦える能力を維持するという任務は新型コロナウイルスがあろうとも変わらない」と述べ、北朝鮮の脅威に対応するため即応態勢を維持する考えを強調しました。