スペイン 非常事態を宣言 感染拡大を抑えるため

スペイン 非常事態を宣言 感染拡大を抑えるため
スペインのサンチェス首相は、13日、テレビを通じて演説し、新型コロナウイルスの感染の拡大を抑えるため、非常事態を宣言しました。
スペインでは13日の時点で、新型コロナウイルスの感染者が4231人、死者が121人に上り、急速に感染が広がっています。

サンチェス首相は13日、テレビを通じて演説し、「国内の感染者は、来週には1万人以上になると予想される。対策によって感染のスピードを弱める」と述べ、非常事態を宣言しました。

そのうえで、サンチェス首相は、発症すると重症化しやすい高齢者や持病のある人については自宅にとどまるよう求めました。具体的な対策は今後、発表するとしています。

スペインでは、各州政府の判断ですでに国内のすべての学校が休校になっているほか、北東部や南部の一部地域では住民の出入りが原則として禁止されています。

また、感染拡大が最も深刻な、首都があるマドリード州では、食料品店など生活に必要なものを販売する店以外の営業が一切禁止されるなど、警戒が強まっています。