武漢 流行初期から子どもも感染か 中国グループが報告

武漢 流行初期から子どもも感染か 中国グループが報告
新型コロナウイルスで多くの患者が出ている中国・武漢で、ことし1月初旬に6人の子どもが入院し、このうち1人が集中治療室で治療を受けていたと中国のグループが報告しました。中国では子どもの感染例は少ないとされていますが、グループでは子どもも流行の早い段階から感染していた可能性があるとしています。
これは中国の武漢にある病院や大学などのグループが、アメリカの医学雑誌に掲載しました。

グループでは、ことし1月7日から15日までに武漢市内の病院に入院した子ども366人を調査した結果、新型コロナウイルスの患者が6人いたということです。

6人は1歳から7歳までの男女で、4人がウイルス性の肺炎だったということで、このうち1人が重症になり、集中治療室で治療を受けたということです。その後6人全員が回復し、退院したということです。

一方、このうちの1人は、中国がWHOに肺炎について初めて報告した2日後のことし1月2日に発症していたということで、家族も含めて1か月以内に武漢を訪れたことはなかったということです。

WHOが先月発表した報告書では、19歳未満の感染者は全体の2.4%と少なく、重症化する子どももごく僅かだとされていますが、グループは武漢で流行が始まった早い段階から、子どもにも感染していたと指摘しています。