JR貨物 コンテナ輸送減少 中国からの部品調達滞りも影響

JR貨物 コンテナ輸送減少 中国からの部品調達滞りも影響
JR貨物は先月のコンテナの輸送実績について、新型コロナウイルスの感染拡大で中国からの部品調達が滞っている影響もあって、去年の同じ時期よりも4%余り減少したことを明らかにしました。
JR貨物によりますと、先月のコンテナでの輸送量は去年の同じ時期よりも4.4%減って、165万4000トンとなりました。

輸送量の減少は5か月連続です。

貨物の品目別に見ると、エアコンや冷蔵庫などの家電・情報機器が18.3%減ったほか、このところ堅調だった自動車部品も1%減って、3か月ぶりにマイナスとなりました。

これは米中貿易摩擦や消費税率引き上げ後の需要の低迷で、もともと輸送量が落ち込んでいたところに、新型コロナウイルスの感染拡大で中国での生産活動が止まり、国内メーカーの部品調達が滞っていることなども影響しているとしています。
JR貨物の真貝康一社長は、記者会見で「感染拡大によって景気の後退が長期化する場合には、製造業は少なからず影響が出てくる可能性がある。貨物鉄道についても影響が懸念される」と述べました。