米大統領選 民主2氏が新型ウイルス対策アピール 主要争点に

米大統領選 民主2氏が新型ウイルス対策アピール 主要争点に
アメリカ大統領選挙に向けた野党・民主党の候補者選びで、最有力候補のバイデン前副大統領と巻き返しを図るサンダース上院議員はそれぞれ会見し、新型コロナウイルスをめぐるトランプ政権の対応を厳しく批判し、みずからの政策を有権者にアピールしました。
民主党の候補者選びは先週行われたスーパーチューズデーで、14州のうち唯一、西部カリフォルニア州の結果が判明していませんでしたが、ABCテレビは12日、サンダース氏が勝利を確実にしたと伝えました。

ABCテレビによりますと、これまでに獲得した代議員数はバイデン氏が819人、サンダース氏が675人となり、バイデン氏が指名獲得に向けて依然、リードしています。

こうした中、バイデン氏とサンダース氏はそれぞれ記者会見し、トランプ大統領が新型コロナウイルスの感染拡大への対策として発表した、ヨーロッパからの入国を一時的に停止する措置について厳しく批判しました。

このうち、バイデン氏は、「今回の入国停止は、感染のリスクではなく偏見と政治的思惑に基づいており逆効果だ」と批判し、専門家の意見を尊重すべきだと主張しました。

また、サンダース氏は、「トランプ政権の無能さと無謀な行いが大勢の命を脅かしている」と批判し、国家非常事態宣言を出して検査や治療を無償で行うべきだと訴えていて、新型コロナウイルスの感染拡大への対応は大統領選挙の主要な争点になりつつあります。