NY株式市場 終値 2352ドル安 過去最大の値下がりを記録

NY株式市場 終値 2352ドル安 過去最大の値下がりを記録
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12日のニューヨーク株式市場は、新型コロナウイルスの感染拡大が世界経済に深刻な影響を与えるという見方から株価が急落し、ダウ平均株価は下落幅が2352ドルと、過去最大の値下がりを記録しました。
12日のニューヨーク株式市場は売り注文が殺到し、「S&P500」と呼ばれる主要な株価指数の下落率が、基準となっている7%に達したため、取り引き開始後5分ほどで売買が自動的に停止しました。

これは、株価の急落を防ぐための「サーキットブレーカー」と呼ばれる措置で、今月9日に続いて、2度目になります。

しかし、取り引き再開のあとも、株価は値下がりを続け、結局、ダウ平均株価の終値は、前の日に比べて2352ドル60セント安い、2万1200ドル62セントでした。

2352ドルの下落幅は、今月9日を上回って過去最大で、下落率はおよそ10%となり、アメリカメディアは、「1987年10月の株価暴落、いわゆる『ブラックマンデー』の時の22%以来の下落率となった」と伝えています。

また、終値としては、2017年6月の水準まで落ち込みました。

市場では、トランプ大統領が発表した、新型コロナウイルスに対応する経済対策の内容が十分でなかったうえ、ヨーロッパからの入国を停止する措置で、人の移動が厳しく制限され、実体経済にも深刻な影響が及ぶのではないかとして、記録的な下落につながりました。

下落率は1987年の「ブラックマンデー」以来

12日のニューヨーク株式市場でダウ平均株価は、2352ドルという過去最大の下落幅を記録し、下落率もおよそ10%と大きくなりました。

これは、世界的な株価暴落で「ブラックマンデー」と呼ばれた1987年10月19日に記録した22.6%以来の下落率だということです。

当時のダウ平均株価は、2200ドルほどだったため、508ドルの値下がりでしたが下落率は大きくなりました。アメリカメディアはそろって、「ブラックマンデー以来の大暴落だ」などと、記録的な下落を驚きを持って伝えています。

ブラジルでも株価大幅値下がり

新型コロナウイルスの感染拡大への不安からブラジルでも株価が大幅に値下がりし、12日のブラジル株式市場は2度にわたり売買停止の措置がとられ、主要株価指数のボベスパは、前の日に比べて14.8%値下がりして取り引きを終えました。

下落率としては1998年以来、22年ぶりの大きさだということで、ブラジル経済への懸念が強まっています。