欧州株式市場 フランス・ドイツの市場 6%超える大幅値下がり

欧州株式市場 フランス・ドイツの市場 6%超える大幅値下がり
新型コロナウイルスの対策として、アメリカがヨーロッパからの入国停止を発表したことを受けて、12日のヨーロッパの株式市場は全面安の展開となり、フランスやドイツの市場では、6%を超える大幅な値下がりとなっています。
日本時間の12日夕方、12日の取り引きが始まったヨーロッパの主な株式市場は、アメリカがイギリスを除くヨーロッパからの入国を一時、停止する措置を明らかにしたことで、経済に対する影響への懸念が一段と強まりました。

このため、取り引き開始直後から、航空会社などを中心に、ほぼすべての銘柄で売り注文が膨らみ、株価は大きく下落しています。

主な市場の株価指数は、前日の終値と比べて、日本時間の午後6時半の時点で、ドイツのフランクフルト市場でおよそ6.6%、パリ市場でおよそ6.3%、イタリアのミラノ市場でおよそ5.7%、それぞれ値下がりしています。

また、ロンドン市場でも、およそ5.8%の値下がりとなっています。

市場関係者は「アメリカの措置は、ヨーロッパ経済に深刻な打撃となるおそれがあり、市場は大きな混乱に陥っている。12日には、ヨーロッパ中央銀行が金融政策を発表する予定で、思い切った緩和策を打ち出すかが焦点になっている」と話しています。