円相場 1ドル103円台に トランプ氏演説受け円高ドル安進む

円相場 1ドル103円台に トランプ氏演説受け円高ドル安進む
12日の東京外国為替市場、円相場は1ドル=103円台まで円高ドル安が進んでいます。
アメリカのトランプ大統領が新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるためイギリスを除くヨーロッパからの入国を停止することを明らかにしたことをきっかけに経済活動の停滞を懸念してドルを売る動きが強まりました。

12日の東京外国為替市場は、朝方は1ドル=104円台の半ばで取り引きされていましたが、日本時間の午前10時からアメリカのトランプ大統領が新型コロナウイルスへの政府の対応を演説したあと、ドルを売る動きが加速し、1ドル=103円台まで円高が進みました。

トランプ大統領がイギリスを除くヨーロッパからの入国を30日間、停止することを明らかにし、投資家の間にアメリカをはじめ世界経済が停滞するという懸念が一層強くなったためです。

市場関係者は「トランプ政権が打ち出した経済対策が議会でスムーズに認められるかわからず、先行きは不透明感だという見方の広がっている」と話しています。