株価 午前終値1003円安 トランプ氏演説後に値下がり幅拡大

株価 午前終値1003円安 トランプ氏演説後に値下がり幅拡大
12日の東京株式市場は、日本時間の午前10時すぎに行われたアメリカのトランプ大統領の国民向けの演説のあと、値下がり幅を拡大し、日経平均株価は、1000円以上、値下がりしています。
12日の東京株式市場は11日のニューヨーク市場でダウ平均株価が過去2番目となる1464ドルの下落となったことなどを受けて取り引き開始直後から全面安の展開で進みました。

その後、行われたアメリカのトランプ大統領の演説のあと、下落幅を拡大し、1000円余り値下がりしました。取り引き時間中に1000円以上、下落するのはことしに入って4回目です。

日経平均株価、午前の終値は11日の終値より1003円82銭安い、1万8412円24銭となり、取り引き時間中としては2017年4月以来、2年11か月ぶりの低い水準となっています。

東証株価指数・トピックスは、66.16下がって、1318.96となっています。

午前の出来高は、12億1870万株でした。

株価が大きく値下がりしたのは、▽トランプ大統領が打ち出したヨーロッパからの入国の停止により、人やモノの動きが一段と制限されることへの懸念を強めたほか、▽500億ドル規模の支援策も、市場が期待した規模ではないと受け止められたことが主な要因です。

市場関係者は「トランプ大統領の演説は、投資家の期待を下回るものとなり、売り注文に拍車をかけた。新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、世界経済が停滞する懸念が強まっており、株式市場では当面、不安定な値動きが続くだろう」と話しています。