新型ウイルス 通所型デイサービスを訪問型に切り替え 相模原

新型ウイルス 通所型デイサービスを訪問型に切り替え 相模原
新型コロナウイルスの感染拡大で、多くの人が集まる通所型のデイサービスへの不安が広がる中、相模原市の福祉事業所がお年寄りの自宅を訪問して介護サービスを提供する取り組みを始めました。
相模原市などによりますと、新型コロナウイルスの感染拡大で、多くの人が集まる通所型のデイサービスへの不安の声が寄せられたり、利用者が減ったりする影響が出ているということです。

こうした中、国が通所型の事業所が訪問サービスを行った場合でも介護報酬を受け取れる措置を発表したことを受け、相模原市中央区で介護サービスを行う会社は、通所型のデイサービスを休業し、訪問型に切り替える対応をとりました。

11日は職員が利用者の1人、岡本常雄さん(75)の自宅を訪れ、玄関で手を消毒したあと、部屋の中で、立ち上がる動作や歩行に支障がある岡本さんに、ストレッチや座った状態から立ち上がる動作の指導を繰り返し行いました。

岡本さんは「通所するときは機械を使ってトレーニングしているので少しもの足りない気もしますが、来てもらえるのは非常にありがたいです」と話していました。

サービスを提供する「ワン・ライフ」の小川達矢さんは、「休業状態がいつまで続くのかという不安や、ふだんのサービスと違い、気を遣う部分もありますが、利用者の日常生活での困りごとを把握するチャンスと捉えてやっていきたい」と話していました。