広がる休校 子どもたちの学ぶ機会確保へ ユネスコが緊急会合

広がる休校 子どもたちの学ぶ機会確保へ ユネスコが緊急会合
新型コロナウイルスの感染が広がる中、学校を休校にする国や地域が相次いでいることを受け、ユネスコ=国連教育科学文化機関は緊急の教育相会合を開き、子どもたちが学べる機会を確保するため連携していくことを確認しました。
ユネスコによりますと、10日の時点で、学校が全国規模で休校となっているのは、日本、中国、香港、マカオ、韓国、北朝鮮、モンゴル、イタリア、アゼルバイジャン、ジョージア、バーレーン、イラン、イラク、クウェート、レバノン、カタール、サウジアラビア、UAE=アラブ首長国連邦の、18の国と地域に上り、合わせて3億6308万2207人が学校に通えない状態となっています。

こうした中、アズレ事務局長は10日、緊急の教育相会合をテレビ会議方式で開き、70か国余りの代表が参加しました。

会合は非公開で行われ、ユネスコによりますと休校が長引く中でも子どもたちが学べる機会を確保するため、各国が連携していくことを確認しました。

そして自宅でも勉強できるソフトウエアの開発に向けて、アメリカのIT大手、マイクロソフトなどと協力していくとしています。

ユネスコは今後、作業部会を設け具体的な支援策について検討することにしていますが、英語などの主要言語を使わなかったり、インターネットにアクセスできなかったりする子どもたちをどのように支援していくかが課題となりそうです。