ロシア 戦勝記念行事は予定どおり 感染の影響小さい

ロシア 戦勝記念行事は予定どおり 感染の影響小さい
ロシア大統領府は、プーチン大統領が重視していることし5月の第2次世界大戦の戦勝記念行事について、新型コロナウイルスの影響は小さいとして予定どおり開催する方針を強調しました。
ロシアのプーチン大統領は第2次世界大戦でソビエトがナチス・ドイツに勝利して75年になることを記念し、ことし5月9日に大規模な軍事パレードなどを行う計画です。

これについて大統領府のペスコフ報道官は10日、「準備などに変更はない。新型コロナウイルスに関してもヨーロッパ各国と比べるといい状況にある」と述べ、新型コロナウイルスの影響は小さいとして予定どおり開催する方針を強調しました。

ロシア当局によりますと、ロシアで新型コロナウイルスへの感染が確認されたのは10日の時点で20人で、プーチン大統領も今月「事態はコントロールされている」と述べ、対策が効果をあげているとアピールしていました。

一方、ペスコフ報道官は、記念行事に招待していたアメリカのトランプ大統領が出席しない意向を伝えてきたことを明らかにしました。

ただ、プーチン大統領は国民の愛国心を高め、みずからの求心力を維持するためにも今回の記念行事を極めて重視していて、日本を含めた各国の首脳に引き続き出席を求めています。