兵庫県 内科医など4人新たに感染確認 新型コロナウイルス

兵庫県 内科医など4人新たに感染確認 新型コロナウイルス
兵庫県では70代の内科の男性医師や集団感染が疑われている大阪のライブハウスを訪れていた20代の女性など、10日新たに4人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。
兵庫県は、10日夜、70代の男性2人が新たに新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表しました。

感染が確認されたのは、
▽兵庫県小野市にある「北播磨総合医療センター」で外来診療を行う70代の内科の男性医師と、
▽伊丹市に住んでいて市内のデイケア施設を利用する70代の無職の男性です。

兵庫県によりますと、このうち医師は今月6日に38度5分の発熱などの症状が出て、その後も症状がおさまらず検査を行ったところ、10日、陽性であることが確認されました。

現在、重症となっていて医療機関の集中治療室で治療を受けているということです。

医師は週に1日、「北播磨総合医療センター」で外来診療に当たっていて、今月5日の午前中まで勤務していたということです。

また伊丹市に住む70代の無職の男性は、これまでに介護士と利用者合わせて3人の感染が明らかになっているデイケア施設「グリーンアルス伊丹」を今月2日まで利用していたということです。

病院は通常どおり診療

医師が勤務する兵庫県小野市の「北播磨総合医療センター」は10日夜、記者会見を行い、11日以降も、通常どおり外来診療や入院患者の受け入れを続けると発表しました。

病院によりますと、感染が確認された医師は内科の外来を週に1回担当していて、最後に勤務したのは今月5日だということです。

病院は、濃厚接触者として医師8人のウイルス検査を行うことにしています。

また、兵庫県はこの病院に対し、診療を休止するよう要請していますが、病院側では医師が勤務した診察室などの消毒を完了し「院内の感染対策は十分に行われている」として11日以降も通常どおり、外来診療や、入院患者の受け入れを続けると発表しました。

病院は「感染を広げるリスクと、地域医療を支えることへのバランスを考えると診療の継続が必要だ」としています。

神戸市では20代女性

神戸市によりますと、感染が確認されたのは、市内に住む20代の会社員の女性です。女性は、先月19日に集団感染が疑われている大阪 北区のライブハウス「Soap operaclassicsーUmedaー」のコンサートを1人で訪れたということです。

女性は、先月23日、38度の熱があり、24日いったん熱は下がったものの、コンサートに参加した人に感染が相次いだことから、今月6日「帰国者・接触者相談センター」に連絡したということです。そして10日、検査を受けて、陽性が確認されたということです。

女性は医療機関に入院していますが、容体は安定しているということです。
この女性に海外渡航歴はないということです。

西宮市 介護士男性が感染

兵庫県西宮市は市内に住む40代の介護士の男性が新たに新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表しました。

西宮市によりますと、市内に住む40代の介護士の男性は、今月6日に38度台の熱と全身にけん怠感があり、医療機関を受診したということです。

翌日の7日に熱やけん怠感などの症状がなくなったため、伊丹市内の介護施設で勤務したということです。

しかし8日になって再び38度台の発熱があり、せきや吐き気、頭痛もあったため検査を行ったところ、10日、陽性と確認されました。

男性が勤務している介護施設と関連する伊丹市内のデイケア施設では、すでに別の介護士や利用者合わせて3人の感染が確認されているということです。