クルーズ船の乗客ら全員が退所 愛知 岡崎市の医療センター

クルーズ船の乗客ら全員が退所 愛知 岡崎市の医療センター
新型コロナウイルスの集団感染が確認されたクルーズ船の乗客らを受け入れた愛知県岡崎市の医療センターは、10日までに全員が退所したのを受けて記者会見を行い、今回得た知見を今後の感染対策などに生かしていく考えを示しました。
愛知県岡崎市にある開院前の藤田医科大学岡崎医療センターでは、国の要請を受けて先月19日からクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客乗員128人を受け入れ、9日までに全員が退所しました。

これを受けて、施設を運営する藤田医科大学病院などが10日、記者会見を行いました。

病院側によりますと、今回受け入れた乗客乗員128人のうち、103人が退所の基準である2度の陰性が確認され退所した一方、17人が肺炎の疑いなどがありほかの医療機関に搬送されました。

5人については、豊明市に新たに設けられた専用病棟に、陽性と陰性の人を分けて移動したということです。

施設内で感染防止対策を徹底した結果、スタッフに感染が広まることはなかったということです。

また、来月1日としていた開院時期については、消毒の徹底などで来月7日まで遅らせるということです。

記者会見を行った湯澤由紀夫病院長は「さまざまな支援のおかげで大きな役割を果たすことができてよかった」と述べ、今回得られた知見を今後の感染対策などに生かしていく考えを示しました。