埼玉県内で新たに5人感染確認 新型コロナウイルス

埼玉県内で新たに5人感染確認 新型コロナウイルス
埼玉県入間市と川越市で、合わせて5人が新型コロナウイルスに感染したことが新たに確認されました。県と川越市は、5人の詳しい行動歴や濃厚接触者などについて調べることにしています。
埼玉県と川越市によりますと、新たに感染が確認されたのは入間市のいずれも50代の夫婦と、川越市のいずれも60代の夫婦、それに同居する30代の息子の合わせて5人です。

このうち入間市の50代の夫婦は、先月24日から今月2日まで、娘と3人でフランスのパリを旅行したあと、いずれも今月5日以降に発熱やせきの症状が出たため、検査を受けたところ10日になって感染が分かったということです。

また川越市によりますと、市内の60代の夫婦は、先月21日から今月1日までエジプトを訪れ、ナイル川を走るクルーズ船でこのうち4泊したということです。

そして帰国後数日してから、旅行に同行しなかった息子を含めた家族3人が発熱やせきの症状を訴え、検査を受けたところ、いずれも10日感染が分かったということです。

ナイル川を走るクルーズ船では、これまでに複数の乗客に感染が確認されているため、市では感染との関連を調べることにしています。

埼玉県と川越市によりますと、5人とも症状は軽いということですが、詳しい行動歴や濃厚接触者などについて引き続き調査することにしています。

埼玉県内で発表された新型コロナウイルスの感染者は、これで12人となり、記者会見した埼玉県の大野知事は「症例も増えてきて、これから中・長期戦になる可能性がある。県としても引き続き対策に全力を挙げていきたい」と述べました。

1人は入間市職員

入間市は、10日感染が確認された市内の50代の女性について、入間市役所の本庁舎に勤務する臨時職員だと明らかにしました。

市によりますと、女性はふだん、主にパソコンのデータ入力や印刷などの業務を担当しているということです。

女性は症状が出て以降は出勤していなかったということですが、市では念のため女性の勤務する職場の消毒を行ったほか、同僚7人についても、11日から自宅待機にして健康観察することにしています。

一方、「不特定多数の市民と接触する機会はなかった」などとして、女性の勤務する部署名については公表していません。