2月の工作機械受注 前年同月比30%余減少 7年ぶり低水準

2月の工作機械受注 前年同月比30%余減少 7年ぶり低水準
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で企業の設備投資が鈍っています。国内の工作機械メーカーの先月の受注額は去年の同じ月を30%余り下回る大幅な減少となり、7年ぶりの低い水準になりました。
日本工作機械工業会の発表によりますと、国内メーカーの先月の工作機械の受注額は速報値で767億円でした。

これは去年の同じ月と比べて30.1%の大幅な減少で、金額は2013年1月以来、7年1か月ぶりの低い水準です。

受注額のうち、国内向けは319億円で23.3%の減少、海外向けは447億円で34.2%減少し、特に海外向けの落ち込みが目立ちました。

新型コロナウイルスの感染拡大で工場の操業停止などが相次いだ中国を中心に、スマートフォン向けの部品を加工する装置や自動車部品を製造する機械などで受注が大きく落ち込んだことが要因で、企業の設備投資が鈍っていることを示しています。

日本工作機械工業会は「これまでは米中の貿易摩擦の影響で受注が減少していたが、新型コロナウイルスの感染拡大でさらに落ち込む形となった。今後の動向を注視したい」としています。