オンライン診療に注目 手続き簡略化 新型ウイルス感染拡大で

オンライン診療に注目 手続き簡略化 新型ウイルス感染拡大で
新型コロナウイルスに感染するリスクを減らすため、先月から持病がある高齢者などが医療機関に行かずに薬の処方を受けられるオンラインの診療に注目が集まっています。
新型コロナウイルスの感染が広がる中、持病のある人などは薬をもらうために医療機関に行くことで感染するおそれがあることから、厚生労働省は先月28日、オンラインでの診療の手続きを簡略化しました。

オンラインの診療が認められるのは複数回受診しているかかりつけ医で同じ薬を処方してもらう場合などに限られますが、システムを提供している企業によりますと今月に入って、利用者の数がこれまでの5倍に増えているということです。

このうち東京都内の42歳の男性は生活習慣病のため、2年前からオンライン診療で定期的に薬の処方を受けているということです。

男性は仕事の合間などにスマートフォンのテレビ電話を通じて、かかりつけの医師の診察を受けていて、体調などについての問診を受けると薬の処方箋が直接、薬局に送られるということです。

また薬局での服薬指導もスマートフォンで受けることができ、その後、薬が自宅に配送されるということです。

利用した男性は「待合室で待つことがないので、新型コロナウイルスやインフルエンザなどの感染症にかかるリスクが減らせます。安心感があって大変役立ってます」と話していました。