閉校で最後の卒業式 規模縮小 新型コロナウイルス 長野 筑北村

閉校で最後の卒業式 規模縮小 新型コロナウイルス 長野 筑北村
過疎化の影響で閉校することになった長野県の山あいの小学校で10日、最後の卒業式が行われ、新型コロナウイルスの感染を防ぐために規模を縮小し、校歌の斉唱などを控えた異例の式となりました。
長野県筑北村の坂井小学校は今年度で閉校となり隣の小学校と統合します。

10日行われた最後の卒業式は新型コロナウイルスの感染を防ぐため在校生や来賓は参加せず、卒業生と保護者それに教職員の合わせて40人余りに出席者を絞り込みました。

校長のあいさつも省略し、家庭の事情で欠席した1人を除く7人の卒業生に卒業証書が手渡されました。

式では卒業生が歌を歌う予定でしたが、事前に撮影した練習の映像を流し、校歌の斉唱も控えて音楽だけを流しました。

卒業式に続いて行われた閉校式では、校長が村の教育長に学校の旗を返納し、坂井小学校は明治7年に開校してから145年の歴史に幕を閉じました。

卒業生の女の子は「在校生が参加できなかったのは寂しかったですが、親は参加できたのでよかったです」と話していました。