欧州株 伊 ミラノ市場11%超下落 パリなども8%前後値下がり

週明け9日のヨーロッパの株式市場は、新型コロナウイルスの感染拡大が深刻なイタリアのミラノ市場で下落率が11%を超え、パリやドイツのフランクフルト市場で8%前後の大幅な値下がりとなりました。
9日のヨーロッパの株式市場は、イタリア政府が新型コロナウイルスの感染拡大が深刻な北部の広い範囲で事実上の封鎖に踏み切ったほか、フランス、ドイツ、イギリスなど各地で感染者の数がさらに増えたことでヨーロッパ経済に深刻な影響が出るという懸念が強まりました。

この結果、取り引き開始直後から全面安の展開となりました。

主な市場の株価指数は、先週末の終値と比べて
▽イタリアのミラノ市場でおよそ11.2%下落して大幅な値下がりとなり、
▽パリ市場でおよそ8.4%、
▽ドイツのフランクフルト市場でおよそ7.9%、
▽ロンドン市場でおよそ7.7%、それぞれ下落しました。

市場関係者は「ヨーロッパで新型コロナウイルスの感染拡大に対する警戒感が一段と高まったところに、原油価格の急落によって産油国の経済に打撃となることへの懸念が強まり、株安に拍車がかかった。市場はパニックに陥っている」と話しています。