社会

東京大空襲から75年 隅田川 言問橋で犠牲者追悼の祈り

およそ10万人が犠牲になった東京大空襲から75年となる10日、多くの人が亡くなった隅田川の言問橋では体験者や遺族らが犠牲者に祈りをささげました。
75年前の3月10日未明、東京の下町一帯はアメリカのB29爆撃機による空襲で焼き尽くされ、隅田川にかかる言問橋では迫り来る炎の中で橋の両側から押し寄せた多くの市民が逃げ場を失って命を落としました。

10日は橋のたもとにある慰霊碑の前で地元の住民グループによる追悼集会が行われ、体験者や遺族などおよそ100人が集まりました。

慰霊碑には「あゝ東京大空襲朋よやすらかに」と刻まれていて、大空襲を体験した麻山貞枝さん(83)が当時の様子を証言しました。

麻山さんは家族でデパートの地下に逃げ込んだことを振り返り「真っ暗闇の中、煙が猛然と押し寄せ地獄の世界でした。翌朝、外に出ると道路は死人でいっぱいでした。戦争で最初に犠牲になるのは善良な市民です」と訴えました。

このあと全員で黙とうし、犠牲者に祈りをささげました。

実行委員会の川杉元延さんは「戦争被害を語れる人だけでなく、関心を持つ若い世代も少なくなっていると感じます。悲惨な過去に目をつぶらず平和の尊さを知ってもらいたい」と話していました。

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