アジアの株式市場 軒並み大幅下落 感染拡大への懸念で

アジアの株式市場 軒並み大幅下落 感染拡大への懸念で
週明けの9日のアジアの株式市場は、新型コロナウイルスの感染拡大が世界経済に深刻な影響を及ぼすという懸念から、売り注文が膨らむ展開となり、タイで8%近く、シンガポールで6%を超える値下がりとなるなど、株価は各地で大きく下落しました。
このうち中国 上海の株式市場は、代表的な株価指数の「総合指数」の終値が先週末と比べて、およそ3%の大幅な下落で9日の取り引きを終えました。

ほかのアジア市場でも売り注文が膨らむ展開となり、各地の代表的な株価指数の終値は、先週末と比べて、

▽タイでおよそ7.9%、
▽シンガポールでおよそ6%、
▽香港でおよそ4.2%、
▽韓国でおよそ4.1%、
▽台湾でおよそ3%と、軒並み大きく値下がりしました。

また、オーストラリアも、およそ7.9%の急落となりました。

市場関係者は「アメリカで非常事態宣言が相次ぐなど、世界各地で新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからず、世界経済に深刻な影響を及ぼすという懸念が一段と強まった。さらに原油の先物価格の急落も金融市場に大きなショックを与えた形で、投資家の先行きへの不安は、さらに高まっている」と話しています