中国からの技能実習生が来日できず 困惑の縫製会社 島根 出雲

中国からの技能実習生が来日できず 困惑の縫製会社 島根 出雲
新型コロナウイルスの水際対策を強化するため、日本政府が中国と韓国からの入国ビザの効力を停止したことを受けて、島根県出雲市の縫製会社では、9日来日予定だった中国からの外国人技能実習生が来日できなくなるなど、影響が広がっています。
男性向けの衣類などを製造する出雲市の縫製会社は人手不足に対応するため、中国からの技能実習生を受け入れていて、2つの工場で合わせて16人が働いています。

この会社では中国から新たに5人の実習生を受け入れる予定で、9日午後、関西国際空港に到着するはずでしたが、入国ビザの効力が9日午前0時に停止されたため、来日できなくなったということです。

技能実習生の日本での在留期間は最大5年と決まっていることから、この会社は生産に必要な人員を常に確保できるよう、受け入れ計画を立てていました。

しかし、今回の政府の措置により、5人の実習生の来日の時期が不透明になり、会社は現地の送り出し機関などに入国の見込みを問い合わせるなど対応に追われました。

縫製会社の持田彰社長は「人手不足の中、即戦力の実習生は欠かせない存在なので非常に困っている。政府には影響を少しでも減らすような措置をとってほしい」と話していました。