マスク大量出品の静岡県議 会見で謝罪 県議は続ける意向

マスク大量出品の静岡県議 会見で謝罪 県議は続ける意向
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新型コロナウイルスの感染拡大でマスクの品薄が続く中、オークションサイトに大量のマスクを出品していた静岡県議会の諸田洋之議員が記者会見し、「会社の在庫品で、転売にはあたらない。不当な利益は得ていない」と強調する一方、「この時期の出品には道義的な問題がある」と述べ、謝罪しました。
県庁で開かれた記者会見で静岡県議会の諸田洋之議員は先月4日から今月6日までの1か月余りの間に1ケース2000枚入りのマスクをオークションサイトに89回出品し、総額888万円の売り上げがあったと説明しました。

そのうえで「マスクは、数年前に経営する貿易会社で中国から仕入れた在庫品であり箱が潰れるなどしたものを出品した。転売にはあたらず、不当な利益は得ていない」と強調しました。

そのうえで「議員としてこの時期の出品には道義的な問題があり、配慮がなかった」と述べ謝罪しました。

また諸田議員は「議員に専念し負託に応えたい」と述べ、議員を続ける意向を示しました。

会社の代表取締役は妻と交代するほか、今回の売り上げは公職選挙法などに触れない形で寄付を検討するということです。

諸田議員が利用したサイトを運営するヤフーは、マスクが高値で転売されるケースが相次いだことを踏まえ、今月14日からオークション形式のマスクの出品を禁止する方針を示しています。