アジア株 各地で大幅下落 感染拡大の影響懸念

アジア株 各地で大幅下落 感染拡大の影響懸念
週明けの9日のアジアの株式市場は新型コロナウイルスの感染拡大が世界経済に及ぼす影響への懸念が一段と強まり、各地で取引開始直後から売り注文が加速して株価は軒並み大きく下落しています。
このうち中国・上海の株式市場は代表的な株価指数の「総合指数」が先週末の終値と比べて、一時およそ2.3%と大幅に下落し、その後いくぶん買い戻されたものの、日本時間の午前11時半の時点でおよそ1.8%の下落となっています。

ほかのアジア市場でも売り注文が加速し、各地の代表的な株価指数は先週末の終値と比べて香港、韓国、それにシンガポールでおよそ4.1%、台湾でおよそ2.6%大きく値下がりしています。

また、オーストラリアでもおよそ6.4%急落しています。

市場関係者は「イタリア政府が移動を制限する異例の措置に踏み切り、アメリカでも非常事態宣言が相次ぐなど、世界各地で感染が広がって経済に深刻な影響を与えるという懸念が一段と強まっている。原油の先物価格の急落も投資家心理を冷やし、世界的な株安の連鎖に歯止めがかからない状況だ」と話しています。