株価 1200円超下落 下げ幅ことし最大 午前終値1万9473円7銭

株価 1200円超下落 下げ幅ことし最大 午前終値1万9473円7銭
9日の東京株式市場は、新型コロナウイルスの感染拡大で世界経済に深刻な影響が及ぶのではないかという懸念が強まっているため全面安の展開となり、日経平均株価は、およそ1年2か月ぶりに2万円を下回りました。下落幅は1200円を超える展開で、取り引き時間中の下げ幅としては、ことし最も大きくなっています。
9日の東京株式市場は、全面安の展開で日経平均株価は、取り引き開始直後に去年1月以来、およそ1年2か月ぶりに2万円を下回りました。

その後も売り注文が膨らみ、日経平均株価、午前の終値は先週末の終値より1276円68銭、率にして6%余り安い、1万9473円7銭となりました。

下落幅が1200円を超え、取り引き時間中の下落幅としては、ことし最も大きくなっています。

東証株価指数 トピックスは、89.35下がって、1382.11となっています。

午前の出来高は、11億1376万株でした。

アジアの主な株式市場でも株価が軒並み下落していることや、外国為替市場でドルを売る動きが急速に強まって1ドル 101円台まで円高ドル安が進んだことで、売り注文に拍車がかかりました。

市場関係者は「新型コロナウイルスの感染拡大がどこまで広がるのか先が見えない状況で、株安の連鎖が断ち切れない状態が続いている」と話しています。

「この状態が続くと大変」 東京 八重洲

日経平均株価が2万円を割り込む値下がりとなったことを受けて、東京 八重洲の証券会社の前では、経済の先行きを心配する声が相次ぎました。

このうち、30代の会社員の女性は「すごく株価が下がっていて驚きました。この先どうなるか、なかなか読めない状況だと思います。これほど世界的に影響が出るとは思っていなくて、少し過剰反応な気もしますが、早く落ち着いてほしいです」と話していました。

また、60代の会社員の男性は「この道を通るたびに株価のボードを目にしているのですが、これほど下落しているのは初めて見ました。この状態が続くと経済が大変なことになってしまうのではないかと、とても心配です」と話していました。