バラの需要減り価格が低下 イベント中止相次ぎ 徳島 海陽町

バラの需要減り価格が低下 イベント中止相次ぎ 徳島 海陽町
新型コロナウイルスの感染拡大の影響でイベントの中止が相次ぐ中、お祝いとして贈るバラの需要が減り、徳島県海陽町のバラ農家では価格の低下に頭を悩ませています。
海陽町の「岡松バラ園」ではおよそ80種類のバラを栽培していて、年間およそ230万本を主に関西向けに出荷しています。

岡松計仁社長によりますと、例年この時期は卒業式や歓送迎会、結婚式などの祝いの場での花の需要が高まり、高いものでは1本200円ほどで出荷しています。

しかし、ことしは新型コロナウイルスの影響でイベントの中止や延期が相次いでいることからバラの需要が減り、価格もおよそ3分の1に低下しているということです。

価格が低すぎて、出荷しても採算がとれないものもあり、出荷量自体も例年の7割ほどまで落ち込んでいます。

岡松社長は「本来であれば花の価格が上がる時期ですが、低いままです。入学式や母の日にまで影響が及ぶと、バラ園の経営も大変な状態になるのではないかと心配しています」と話していました。