米副大統領 クルーズ船業界団体と対策協議 感染拡大防止へ

米副大統領 クルーズ船業界団体と対策協議 感染拡大防止へ
アメリカ・カリフォルニア沖のクルーズ船で、乗客と乗員合わせて21人から新型コロナウイルスの陽性反応が出た問題を受けて、アメリカのペンス副大統領は7日、クルーズ船を利用する乗客らのスクリーニングを強化するなど、感染拡大を防ぐ方針を明らかにしました。
乗客・乗員およそ3500人を乗せたアメリカ・カリフォルニア沖のクルーズ船「グランド・プリンセス」は、一部の人を対象に行った検査で、21人から新型コロナウイルスの陽性反応が出て、現在、政府や運航会社が対応にあたっています。

こうした問題を受けて、アメリカのペンス副大統領は7日、フロリダ州でクルーズ船の業界団体の関係者らと会談し、今後の対策を協議しました。

会談を終えたペンス副大統領は、「グランド・プリンセスなどで起きている事態から、クルーズ船で感染拡大の課題があることが分かった」と述べたうえで、業界団体と協力し、クルーズ船を利用する乗客らのスクリーニングの強化や、乗客が感染して重症になった場合に備え、陸上の施設に移す方法を検討することなど感染拡大を防ぐ対策を進めると明らかにしました。

また、ペンス副大統領は、カリフォルニア沖のクルーズ船か先に新型コロナウイルスの集団感染が確認された「ダイヤモンド・プリンセス」のいずれかの船の乗組員が、現在、別の船に乗船している可能性があることを明らかにし、その船や乗組員の状況の確認を進めているとも述べました。