カリフォルニア沖の米クルーズ船 入港で調整続く 全員検査へ

カリフォルニア沖の米クルーズ船 入港で調整続く 全員検査へ
乗客と乗員合わせて21人から新型コロナウイルスの陽性反応が出たアメリカ・カリフォルニア沖のクルーズ船について、アメリカ政府と運航会社は、乗船している全員の検査を行うため、どの港にいつ入港させるかなどの調整を進めています。
このクルーズ船は、新型コロナウイルスの集団感染が確認された「ダイヤモンド・プリンセス」と同じ、アメリカの会社が運航する「グランド・プリンセス」です。

「グランド・プリンセス」には、乗客・乗員およそ3500人が乗船していて、一部の人を対象に船内で検査を行った結果、乗客2人と乗員19人の合わせて21人からウイルスの陽性反応が出ました。

アメリカのペンス副大統領は「グランド・プリンセス」を商用船が使わない港に入港させ、船内の全員の検査を行う考えを示していて、アメリカ政府と運航会社がどの港にいつ入港させるかなどについて調整を進めています。

運航会社によりますと、船内では感染の拡大を防ぐため、乗客がそれぞれの部屋に待機しているほか、陽性反応が出た乗員については隔離する措置をとっているということです。

乗客の1人はNHKの取材に対し、船内では7日午前にアナウンスがあり、入港の予定が決まりしだいできるだけ速やかに乗客に伝えることや、不安を抱えている乗客には専門家が電話でカウンセリングを行うことなどの説明があったということです。