株主総会もウイルス対策万全に 各企業 予定どおり開催へ

株主総会もウイルス対策万全に 各企業 予定どおり開催へ
新型コロナウイルスの感染が広がり、イベントや行事の中止が相次ぐ中、今月株主総会を計画している多くの企業が感染を防ぐ対策をとって予定どおり総会を開く見通しです。
今月、株主総会を開くのは、12月期決算の企業が中心です。

株主総会の開催時期について、法務省は、合理的な期間内に開けばよく、延期は可能だという見解を示しています。

ただ延期しても、いつまでに事態がおさまるか不透明なことに加えて、配当を受け取る株主の権利が変わることになるため、多くの企業が感染を防ぐ対策をとって予定どおり総会を開く見通しです。

このうち今月27日に株主総会を開く外食大手のすかいらーくは、高齢者や基礎疾患がある株主は、無理に出席せずに前日までにネットなどを通じて議決権を行使し、総会のもようは、ネット配信で閲覧するよう呼びかけることにしています。

また今月25日に総会を開催する化粧品大手の資生堂は、例年より座席の間隔を広くするほか、ブースを設けて実施していた事業活動のパネル展示を取りやめることになりました。

さらに今月27日に総会を開く食品メーカーのカゴメは、会場の入り口にサーモグラフィーを設置し、体温が37度5分以上の株主の入場を断ることにしていて、各社は株主総会の開催に合わせて感染拡大を防ぐための対策を強化することにしています。