群馬 初の感染確認 40代保育士女性が重症

群馬 初の感染確認 40代保育士女性が重症
群馬県は、太田市に住む40代の保育士女性が、新型コロナウイルスに感染したことが確認されたと発表しました。群馬県で感染者が確認されたのはこれが初めてで、県によりますと、県内の医療機関に入院していて重症だということです。
新型コロナウイルスの感染が確認されたのは、群馬県太田市に住み、同じ市内の保育所に勤務する40代の保育士の女性です。

県によりますと、女性は先月27日、勤務中に体調不良を感じ、2日後の29日に38度の熱があったため、1つ目の医療機関でインフルエンザの検査を受け、陰性と判定されました。

その後、今月3日に2つ目の医療機関で受診しましたが、せきや息苦しさが続いたため、6日に改めて2つ目の医療機関で受診し、レントゲン検査で肺炎と診断されたため、3つ目の感染症の指定医療機関に転院し、7日に県衛生環境研究所のPCRと呼ばれる遺伝子レベルの検査で、新型コロナウイルスの感染が確認されたということです。

群馬県で感染者が確認されたのはこれが初めてで、女性は入院していて重症だということです。

女性はこの間、3日にわたってマスクをしたり、早退したりして勤務していて、県は現在、保育所に通っている子どもや同僚、それに同居している家族などの体調に、異常がないかどうか調べています。

県によりますと、女性に海外への渡航歴はなく、体調不良を感じて以降、公共交通機関は使っていないということです。

県は引き続き、感染経路や女性の詳しい行動歴などを調査することにしています。

7日夜に開かれた臨時の記者会見で山本知事は「感染拡大の防止に必要な対策を講じるため、引き続き情報を提供していきたい。県民には手洗いやせきエチケットなどを改めてお願いするとともに、冷静な対応をお願いしたい」と呼びかけました。

太田市の小中学校は当面休校へ

群馬県太田市は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、政府が小中学校などの臨時休校を要請したのに対して、共働きの家庭などには影響が大きいとして、公立の小学校と特別支援学校は休校にしていませんでしたが、7日に県内で初めての感染者が市内で確認されたことを受けて、9日から当面、市内の公立小学校26校のすべてを休校にすることを決めました。

市は希望する児童は小学校で受け入れることにしています。

一方、特別支援学校は休校にしない方針だということです。