大相撲“無観客場所” 静寂の中で「土俵祭」大阪

大相撲“無観客場所” 静寂の中で「土俵祭」大阪
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、観客を入れずに開催される大相撲春場所の初日を前に「土俵祭」が行われ、日本相撲協会の八角理事長などが参加して場所の安全や成功を祈願しました。
「土俵祭」は8日の春場所初日を前に、会場となる大阪・浪速区の大阪府立体育会館で行われ、日本相撲協会の八角理事長や審判部の親方などが参加しました。

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて春場所は観客を入れずに開催されますが、7日の「土俵祭」も一般には公開されず、三役以上の力士の出席も見送られました。

静寂に包まれる中、土俵では行司が祝詞をあげ、土俵中央に掘られた穴に塩や米などの「鎮め物(しずめもの)」を納め、春場所の安全と成功を祈願しました。

春場所は、感染のリスクを避けるために力士が多くの人たちと接触する機会を減らすなど、さまざま対策が行われる中での開催になります。

相撲協会では、力士の所属する部屋の宿舎から会場までの移動の際、電車やバスの公共交通機関を使わず各部屋の車かタクシーを利用させることにしています。

また、報道陣の取材方法も通常とは異なり、東西の支度部屋への入室が禁止され、別の場所に設けられた取材エリアで力士が報道陣と2メートルほどの距離を取って対応することになっています。

春場所の担当部長を務める高島親方は「1人も感染者が出ないことを祈った。無事に千秋楽を迎えたい」と話していました。