鎌倉も観光客が大幅減 市が融資制度を拡充

鎌倉も観光客が大幅減 市が融資制度を拡充
新型コロナウイルスの感染が拡大する中、年間2000万人が訪れる神奈川県鎌倉市では観光客が大幅に減少していることから、市は中小企業などを対象にした融資制度の拡充を決めました。
鎌倉市観光協会によりますと、JR鎌倉駅に隣接する観光案内所を先月訪れた人は去年の同時期の6割ほどだったということです。

現在、観光案内所は、感染拡大防止のため臨時閉鎖されています。

影響は市内の寺社や飲食店に広がっていて、鎌倉大仏で知られる高徳院では、先月半ばごろから外国人や団体の参拝者の姿が目に見えて減っているということです。

また飲食店や土産物店が並び、ふだんは多くの人でにぎわう小町通りでも臨時休業している店が複数見られました。

こうした状況を受け、鎌倉市は、中小企業や小規模事業者向けの融資制度の対象を拡大したり、信用保証料に対する補助金の上限を引き上げたりする支援策を講じることにしました。

鎌倉市観光協会の大森道明会長は、「鎌倉へ来るお客様が非常に減っており、お店や関連事業の業績も落ちていると聞いています。一刻も早い終息を願うとともに対策を考えたいと思います」と話していました。