感染拡大の懸念広がる米 トランプ大統領“対策に万全”

感染拡大の懸念広がる米 トランプ大統領“対策に万全”
アメリカのトランプ大統領は、新型コロナウイルスの感染拡大への懸念が広がるなか、対応にあたっている南部ジョージア州のCDC=疾病対策センターを6日、視察しました。このなかでトランプ大統領は、感染拡大への懸念について「われわれはあらゆることに対して十分に準備ができている」と述べ、対策に万全を期していると強調しました。
一方、カリフォルニア州沖を航行中のクルーズ船で感染が確認されていることについて「私が決めるのであれば、一定期間、みなクルーズ船に乗ったままにしたほうがよいという気がするが別の方法のほうがよいと考えている人が多くいる」と述べ、明言しませんでした。

また、記者団から秋の大統領選挙に向けて大規模な支持者集会を開くことのリスクについて問われ、「私も、支持者も気にはしていない」と述べ、集会を中止するつもりはないという考えを示しました。

アメリカでは、前日の5日に首都ワシントンに隣接する東部メリーランド州で、新型コロナウイルスの感染者が新たに確認されるなど、感染拡大への懸念が広がっているほか、トランプ政権の対応が不十分だったとして批判の声もあがっています。

このためトランプ大統領としては、こうした懸念や批判を払拭(ふっしょく)したい思惑もあるとみられます。