ドイツやフランスがマスクなど輸出制限 EU加盟国から不満も

ドイツやフランスがマスクなど輸出制限 EU加盟国から不満も
EU=ヨーロッパ連合は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、緊急の会議を開き、各国が連携して対応していくことを確認しましたが、ドイツやフランスがマスクなどの輸出制限を決めたことに加盟国からは不満の声も上がっています。
EUでは、加盟27か国のうち24か国で新型コロナウイルスへの感染が確認され、6日には、最も深刻なイタリアで新たに778人増えて、合わせて4636人になったほか、ドイツでも1日で239人増えるなど感染の拡大が続いています。

こうした中、EUは6日、緊急の保健相会議を開き、各国は情報共有や医療用品の確保の面で連携していくことを確認しました。

しかし、域内では今週、ドイツがマスクなどの医療用品の輸出を禁止したほか、フランスも生産と在庫を政府が管理することを決めました。

これについてベルギーのデブロック保健相が「輸出を止めている国があるが、ヨーロッパの連帯の精神に反する」と述べるなど、加盟国からは不満の声も上がっています。