学校給食取りやめ 酪農家支援に約10億円計上する方針

学校給食取りやめ 酪農家支援に約10億円計上する方針
小学校などの臨時休校に伴い、学校給食に牛乳を供給している酪農家の収入が減ることから、政府は来週取りまとめる予定の第2弾の緊急対応策に、酪農家への支援としておよそ10億円を盛り込む方針を固めました。
学校給食に供給される牛乳は国内の消費量のおよそ10%を占めていますが、政府の要請を受けた小学校などの休校に伴って給食も取りやめになったことから、需要が急激に減少しました。

酪農家は、本来は給食の牛乳として供給する生乳をバターなどの乳製品の原料に回すなどの対応を迫られていますが、それによって、1トン当たり3万4000円程度、酪農家の収入が減ることになります。

このため、農林水産省は酪農家の生産継続を支援するための費用として、およそ10億円を計上する方針を固めました。

このほか、福祉施設などに食品を無償で提供するいわゆるフードバンクに、本来は給食向けだった食品を寄付する場合、事業者に対して輸送費用を補助する方針です。

農林水産省は、来週取りまとめる予定の第2弾の緊急対応策にこうした支援を盛り込むことにしています。