新型コロナウイルスの感染拡大を背景に、インド政府が日本人などに発給したビザを無効にしたことを受けて、現地に拠点を持つ静岡県内の企業からは仕事に影響が出るのではないかと不安の声があがっています。

このうち静岡県磐田市に本社がある自動車部品メーカー「コーリツ」は、インドに製造拠点を持ち、自動車メーカー・スズキの現地工場向けにエンジン部品を製造していますが、現地に駐在している幹部社員が今月初めに会議のため日本に戻っていて、入国制限が長引けば仕事に影響が出るおそれがあるといいます。

会社によりますと、現地で他のメーカーなどと契約する際は、幹部社員が書類に直筆でサインする必要がありますが、１日10件程度あるこうした業務がこの５日間ほどできないまま滞っているということです。

「コーリツ」のインド法人の神原良夫社長は「いつ入国できるのかが分からない状態で夜も眠れません。早く終息に向かってほしいです」と話していました。