家族感染確認で閉校前最後の卒業式中止に さいたま市の高校

家族感染確認で閉校前最後の卒業式中止に さいたま市の高校
今月末に閉校するさいたま市の高校で7日予定されていた最後の卒業式が、卒業生の家族に新型コロナウイルスの感染が確認されたことを理由に急きょ中止となりました。
卒業式が中止となったのは、さいたま市立大宮西高校です。

大宮西高校は、中高一貫の中等教育学校への改編のため、今月末に閉校し、58年の歴史に幕を下ろします。

最後の卒業式は7日に予定され、出席者をおよそ240人の卒業生と教職員に絞り短時間で行われる予定でしたが、5日、卒業生の家族に新型コロナウイルスの感染が確認されたとして急きょ中止を決めたということです。

さいたま市教育委員会はことし1月下旬の高校3年最後の登校日以降、生徒どうしがプライベートで接触している可能性があることから、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ「念のための措置」だとしています。

さいたま市教育委員会の細田眞由美教育長は「最後の3年生をしっかり送り出してあげたかったが、感染拡大を防ぐための苦渋の決断だった。今後の状況が見通せないので中止としたが、機会があればぜひ式を実施したい」と話しています。