北海道の観光消費2000億円失われるおそれ

北海道の観光消費2000億円失われるおそれ
北海道は新型コロナウイルスの感染拡大の影響が続けば、ことし1月から6月までの半年間の宿泊客の数が去年の同じ時期より600万人減り、観光消費が2000億円以上失われるおそれがあるという試算をまとめました。
北海道では、先月28日に鈴木知事が「緊急事態宣言」を出したことに伴い、観光や消費を控える動きが広がっています。

北海道によりますと、観光地の洞爺湖や知床などの宿泊施設では、今月になって宿泊客が去年の同じ時期より8割から9割減ったところもあるということです。

また、登別や層雲峡、湯の川や阿寒といった温泉地では、ホテルや旅館の休館が相次ぐ深刻な状況となっています。

北海道は、影響がさらに長引けば、ことし1月から6月までの半年間の宿泊客の数が去年の同じ時期より600万人減り、観光消費が2000億円以上失われるおそれがあるという試算をまとめました。

政府が5日中国と韓国に対する水際対策を強化し、両国からの入国者に指定場所での2週間の待機を要請することを決めたことで、消費がさらに落ち込むことも懸念されることから、北海道では中小の事業者への支援策を検討することにしています。