東京大空襲の追悼式 初の中止に 新型ウイルス拡大を考慮

東京大空襲の追悼式 初の中止に 新型ウイルス拡大を考慮
およそ10万人が犠牲となった昭和20年の東京大空襲の犠牲者を追悼するため今月10日に予定されていた東京都の式典が、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて中止になりました。平成3年から毎年行われてきた式典が中止になるのは初めてです。
およそ10万人が犠牲になった昭和20年3月10日未明の東京大空襲の犠牲者を追悼するため、都は、平成3年から毎年式典を行ってきました。

大空襲から75年となることしの式典は、空襲を経験した人や遺族などおよそ600人が参列して今月10日の午後、都庁で開かれる予定でした。

しかし、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて中止になりました。

式典が中止になるのはことしが初めてです。

式典は当初、大幅に規模を縮小して開く計画でしたが、都によりますとここ数日、感染の拡大が続いている状況などを考慮して中止を決めたということです。

小池知事「とても残念 黙とうを」

東京都の小池知事は、記者会見で「とても残念に思っている。式典であいさつを予定していた方々からのメッセージを都のホームページに掲載しようと考えているので、ぜひご覧いただき、3月10日は犠牲となられた方々に哀悼の意をささげるため、午後2時から1分間の黙とうをお願いしたい」と述べました。