感染が広がっている新型コロナウイルスについて、中国では、５日、イタリアやイランへの渡航歴のある人、合わせて16人の感染が新たに確認され、海外からの感染者の流入に対し、警戒が一層強まりそうです。

中国の保健当局によりますと、新型コロナウイルスに感染して死亡した人は５日、新たに湖北省を中心に30人増え、中国での死者は3042人となりました。

また、中国での感染者の数は新たに143人増え、合わせて８万552人となっています。

新たな感染者のうち16人は、海外からの流入だとしています。

このうち、北京では、イタリアへの渡航歴がある４人の感染が確認されたほか、上海でもイランへの留学生１人の感染が確認されました。

また、内陸部の甘粛省では、今月２日から５日までの間にチャーター機でイランから到着した311人のうち、11人の感染が確認されたということです。

中国では、これまでに北京や上海、広東省などの地元当局が日本や韓国、それに、イタリアやイランから到着する人を対象に自宅などで14日間、隔離するよう求めていますが、今後、海外からの感染者の流入に対して警戒が一層強まりそうです。