新型ウイルス 世界の航空会社 ことしの損失 約6兆円の予測も

新型ウイルス 世界の航空会社 ことしの損失 約6兆円の予測も
新型コロナウイルスの感染拡大で旅行客が大幅に減っていることから、世界の航空会社のことし1年間の収入は、前の年に比べて11%減り、およそ6兆円の損失が見込まれるという予測も出ています。
これは、世界の航空会社が加盟するIATA=国際航空運送協会が5日、明らかにしたものです。
それによりますと、中国や香港を発着する国際線の運航見合わせに加え、アジアのほかの地域やヨーロッパにも影響が広がっているとして、世界の航空会社の収入は前の年と比べて11%減少する見通しです。

これは金額にして630億ドル、日本円でおよそ6兆6000億円余りで、このうち7割がアジア太平洋地域の航空会社の損失になるとしています。

損失が最も多いのが、中国の航空会社の222億ドルですが、これに次ぐのが日本で、損失額は53億ドル、およそ5600億円にのぼると予測しています。
IATAでは、損失はさらに増えることが見込まれるとして、各国政府に対し航空会社への支援を検討するよう求めています。