日銀 企業の資金繰り支援へ新たな貸し出し制度を検討

日銀 企業の資金繰り支援へ新たな貸し出し制度を検討
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で売り上げが落ち込んでいる企業の資金繰りを支援するため、日銀が新たな貸し出し制度の検討を始めました。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、中国向けの輸出の落ち込みや日本を訪れる外国人旅行者の減少、イベントの自粛などによって幅広い企業の売り上げなどに深刻な影響が出始めています。

すでに政府は、日本政策金融公庫などを通じて感染拡大の影響を受ける企業の資金繰り支援を始め、今月10日をめどにまとめる第2弾となる緊急対応策に追加の支援策を盛り込む方針です。

こうした中、日銀も企業の資金繰りを支援する新たな貸し出し制度の検討を始めました。

新型コロナウイルスの感染拡大で売り上げが急激に落ち込んで資金繰りが厳しくなった企業に銀行などが融資をする場合、日銀が必要な資金を貸し出す仕組みで、企業向けの融資を増やすねらいがあります。

日銀は今月中旬に金融政策決定会合を開く予定で、政府の第2弾となる緊急対応策の内容もみながら、貸し出し制度の仕組みや実施時期について検討することにしています。