香港で犬が感染 飼い主に警戒感強まる 新型コロナウイルス

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新型コロナウイルスの感染者の飼い犬が、ウイルスに感染したケースが見つかったことを受けて、香港ではペットを飼う人たちの間でも警戒感が強まっています。
香港政府は4日夜、新型コロナウイルスへの感染が確認された女性が自宅で飼っていた犬が、低レベルではあるものの、ウイルスに感染していたと明らかにしました。人から犬に感染したとみられるとしています。
香港では、集合住宅に住む人が多いため、犬などのペットは家の中で飼われることがほとんどで、人との距離が近いこともあり、飼い主の間では動物の感染に対する警戒感が強まっています。
香港では、集合住宅に住む人が多いため、犬などのペットは家の中で飼われることがほとんどで、人との距離が近いこともあり、飼い主の間では動物の感染に対する警戒感が強まっています。

高層マンションで7歳の犬を飼っている女性は、散歩などで外出するたびに足や体を洗って消毒するほか、知らない犬や人にはできるだけ接触させないようにするなど注意しているということです。
女性は「とても心配です。犬が感染してしまったら、大変なことになるかもしれません。家族と同じですから、特に気をつけています」と話していました。
香港では、2003年に新型肺炎「SARS」の感染が拡大した際には、感染を心配した飼い主から捨てられたペットが急増して問題になりました。
香港政府は今のところ、ペットの動物がウイルスを広めるという証拠はないとしており、市民には過剰に心配してペットを捨てないよう強く求めています。
女性は「とても心配です。犬が感染してしまったら、大変なことになるかもしれません。家族と同じですから、特に気をつけています」と話していました。
香港では、2003年に新型肺炎「SARS」の感染が拡大した際には、感染を心配した飼い主から捨てられたペットが急増して問題になりました。
香港政府は今のところ、ペットの動物がウイルスを広めるという証拠はないとしており、市民には過剰に心配してペットを捨てないよう強く求めています。
香港政府「飼い主は冷静に」
香港政府で動物の検疫を担当する部門の担当者が5日会見し、新型コロナウイルスに感染した女性が飼っていた犬について、「検査を繰り返し、国際的な専門家とも協議した結果、この犬が低レベルで感染したことは明らかだ」と述べました。
そのうえで、「ペットの飼い主はパニックにならないでほしい。われわれが把握しているのは、わずかにこの1例だけであり、これによってペットが病気を発症するかどうかの証拠はまだない」と強調しています。
そのうえで、「ペットの飼い主はパニックにならないでほしい。われわれが把握しているのは、わずかにこの1例だけであり、これによってペットが病気を発症するかどうかの証拠はまだない」と強調しています。