給食用の牛乳2000キロ余を廃棄処分 休校の影響 静岡 富士宮

給食用の牛乳2000キロ余を廃棄処分 休校の影響 静岡 富士宮
新型コロナウイルスの感染拡大で小中学校などが休校になるなか、静岡県富士宮市で給食用の牛乳をつくる会社は、牛乳2000キロ余りを廃棄処分にしました。
地元の酪農家などが創業した富士宮市の乳製品製造会社「富士の国乳業」は、市内のすべての小中学校に通う3万人余りの児童と生徒の給食用に牛乳をつくっています。

ところが新型コロナウイルスの感染拡大で、市内の小中学校が今月2日から臨時休校になったことを受け、これまでに給食用として搾乳されていた牛乳2300キロを廃棄処分にしました。

さらに、市内では休校が19日まで続くため、この期間に出荷予定だった給食用の牛乳、9万キロ余りの注文もすべてキャンセルになったということです。現在、会社の製造ラインはすべて止められているということです。

一方、会社に生乳を提供している酪農家は、毎日、搾乳を行うため、給食用として使われなくなった生乳は、ヨーグルトなどの加工用として販売するなどして対応しているということです。

「富士の国乳業」の佐野将史社長は「工場が稼働できない状態が続けば経営が厳しくなります。行政などには迅速な支援を期待しています」と話していました。