中国人を中傷する手紙 横浜中華街の複数の店に 市が調査

中国人を中傷する手紙 横浜中華街の複数の店に 市が調査
新型コロナウイルスの感染が拡大する中、横浜中華街の複数の店に中国人を中傷することばを記した差別的な手紙が送られていたことが分かり、横浜市はあってはならないことだとして、事実確認などを進めています。
横浜中華街の飲食店などで作る「横浜中華街発展会協同組合」によりますと、手紙は3日、複数の店に封書で郵送され、A4サイズの紙に「中国人は細菌だ」とか「早く日本から出ていけ」などと中傷する差別的な内容が印刷されていたということです。

内容はすべて同じで、消印は東京の複数の地域だったということで、組合では悪質な嫌がらせとして警察に相談しています。

中華街では感染拡大の影響で訪れる人が減少し、平日の営業自粛や臨時休業を決める店も増えているということで、SNS上では今回の手紙を非難し、中華街を応援する書き込みが多く寄せられています。

組合では「この時期にこの手紙は許せない。衛生管理はしっかり行っているので、負けずに頑張っていきたい」としています。

今回の問題を受け、横浜市人権課は5日、中華街の組合を直接訪れて聞き取り調査を行ったということで、吉川正則人権課長は「中華街は長年、横浜を支えてきた存在で、手紙は残念で憤りを感じます。不当で差別的なヘイトスピーチであり、あってはならないことだ」と話していました。