給食食材 ふるさと納税の返礼品に 休校でキャンセル相次ぎ

給食食材 ふるさと納税の返礼品に 休校でキャンセル相次ぎ
新型コロナウイルスによる休校のため給食の食材のキャンセルが相次いでいることを受けて、ふるさと納税で事業者を支援しようという取り組みが始まっています。
ふるさと納税仲介サイトの「ふるさとチョイス」は、ウェブサイトに「新型コロナウイルス被害事業者向け支援プロジェクト」と題したページを立ち上げ、給食用の食材を提供している事業者に呼びかけて、行き場を失った食材などを返礼品として寄付を募る取り組みを始めました。

サイトでは5日午後5時現在、北海道から九州まで17の自治体の26事業者が肉や魚、米、それに野菜などを返礼品として提供を始めました。

このうち、長野県麻績村の農産物直売所では、子どもたちが給食で食べる地元産の米が100キロ以上キャンセルとなり、1万円から寄付を募っています。

また、熊本県小国町では学校に納めるはずだった牛乳を急きょ、日持ちするヨーグルトに加工して提供することにしました。

サイトを運営する会社では、本来、自治体が支払う掲載の手数料を無料にするほか、自治体を通じて事業者からの提供を呼びかけています。

会社の担当者は「事業者からは給食のための食材が行き場を失い、処分するのも費用がかさむなど懸念の声が寄せられている。ふるさと納税を使ってぜひ支援してほしい」と話していました。