「東京五輪の中止や延期 理事会で出ず」 IOC会長

「東京五輪の中止や延期 理事会で出ず」 IOC会長
新型コロナウイルスの東京オリンピックへの影響が懸念される中、IOC=国際オリンピック委員会のバッハ会長が理事会を終えて会見を行い、「大会の中止や延期ということばは出なかった」と話して、予定どおりに開催する姿勢を重ねて強調しました。
IOCのバッハ会長は4日、スイスのローザンヌで2日間の日程で行われた理事会を終え、記者会見を行いました。

この中で、感染が広がる新型コロナウイルスの影響が懸念される東京オリンピックについて「理事会では大会の中止や延期ということばは出なかった。もちろん責任ある組織だから持ち上がる課題には対処していくが、過度な臆測は一切行っていない」と話して、予定どおりに開催する姿勢を重ねて強調しました。

その根拠として先週、WHO=世界保健機関のテドロス事務局長と会談した内容や、合同で結成した特別作業チームでのWHOの協力や助言が支えになっていると説明しました。

またこの日は東京大会の組織委員会からテレビ会議で対策の状況について報告を受け「たくさんの対策事例のリストが示された。組織委員会と東京都、それに日本政府が緊密に連携して入念な準備の下に責任ある決定を下していることが見て取れたので自信を持った」と評価しました。

会見には各国のメディアが出席し、大会の中止や延期を決める期限や条件についての質問が相次ぎましたが、バッハ会長は「臆測の火に油を注ぐことはしない」と繰り返して一切の回答を避けました。