フランス 医療用マスク生産を政府が管理へ 感染拡大で品薄に

フランス 医療用マスク生産を政府が管理へ 感染拡大で品薄に
フランス政府は、新型コロナウイルスの感染の拡大で、医療用のマスクが品薄になっていることから4日、生産と在庫をすべて政府が管理するという政令を出し医療関係者と患者向けに確保することになりました。
フランスでは、新型コロナウイルスの感染が広がる中、マスクや除菌用のジェルの需要が急増し、街中の薬局では、売り切れるところも相次いでいます。

こうした中、フランスのベラン保健相は4日、記者会見で「政令が発効し、今後、国がマスクの生産と在庫を管理することになった」と述べ、ことし5月末までの間、高機能の医療用マスクの生産と在庫を政府がすべて管理すると発表しました。

フランス政府のウェブサイトでは、病気の症状があり、医療用のマスクが必要な場合は、医師の処方箋を持って薬局で手に入れるようにアドバイスしていて、症状がない場合は、マスクを着用するよりも手洗いの徹底やあいさつの握手を避けるなどして予防するよう呼びかけています。

また、除菌用のジェルについて、ルメール経済相は、4日、品薄の状態に乗じて数倍の価格で販売されているとして今後、政令で価格を規制する方針を示しました。