イスラム教の聖地巡礼も異例の停止 サウジアラビア

イスラム教の聖地巡礼も異例の停止 サウジアラビア
サウジアラビア政府は4日、新型コロナウイルスの感染拡大を予防するための措置として、イスラム教の聖地メッカとメディナへの新たな巡礼の受け入れを外国からだけでなく、国内からも原則停止する異例の措置を始めました。
サウジアラビアでは2日、国内で初めての新型コロナウイルスの感染者が確認されて以降、封じ込め対策が強化されています。

聖地メッカにあるカーバ神殿などは多くの人が詰めかけ、混雑が続くことから、感染拡大を阻止するため巡礼も停止する措置に乗り出したものとみられます。

今回、対象になった巡礼は、年中いつでも行える「ウムラ」と呼ばれるもので、4月後半から始まるイスラム教の断食月「ラマダン」の時期には特に人気があり、例年、混み合います。

聖地を抱えるサウジアラビアとしては、国内外の感染状況を見ながら巡礼再開について判断する難しい対応が求められそうです。