臨時休校でストレス 虐待リスク高まる恐れ NPOが対策を提言

臨時休校でストレス 虐待リスク高まる恐れ NPOが対策を提言
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて始まった学校の臨時休校で児童虐待のリスクが高まる恐れがあるとして、防止に取り組む団体が保護者のストレス軽減や子どもの居場所づくりなどの対策が必要だと呼びかけています。
子どもの虐待防止に取り組む専門家などでつくるNPO法人「児童虐待防止全国ネットワーク」は4日、緊急提言をまとめ公表しました。

それによりますと全国で多くの学校が臨時休校となる中、保護者が仕事を休めなかったり、低学年の子どもが長期間、留守番をしたりすることで、それぞれにストレスがたまり、虐待のリスクが高まる恐れがあるとしています。

そのうえで虐待防止に向け、子どもに対しては地域での自主学習の機会や公園での見守りなど家庭以外の場所での学びや遊びの場を確保すること、保護者に対しては職場での配慮や子どもを預かってくれる場所を提供することなどが必要だとしています。

また育児に困難を抱えている家庭に対して、地域での見守りや声かけ、相談先の共有なども重要だとしています。

児童虐待防止全国ネットワークは「子どもたちを守るために何ができるのか、ひとりひとりがそれぞれの地域で考えて、自分たちにできることに取り組んでほしい」と呼びかけています。